編集者になるまでのステップ
出版社に勤務する
出版社は新卒に高い人気があり、編集に熱意を持って取り組みたいと考える学生が集まります。 有名大学の学生も多く優秀な人材が集まります。 その中で抜きん出た得意分野があると、「その道のスペシャリスト」として採用される確率が上がります。 例えば帰国子女でイギリス帰りだとすると、イギリスでの生活や習慣などリアルに記事に出来ます。 またパソコンでプログラムを組む趣味があると、パソコン関係についての本を任せることが出来ます。 バンドをやっていて地元のライブハウスで毎週のようにステージを行っていた人には、音楽について記事を書いて貰うことが出来ます。 なにか人とは違うことを積み重ねてきた人には、本になるネタがあるので採用の決め手になりやすいです。
編集プロダクションに勤務する
編集プロダクションは主に出版社の下請けとなって業務を承っています。 出版社から来た依頼で本を製作するので、受け身で締め切り重視となり、スケジュールがタイトな場合は、社員全員で深夜までの作業が続くでしょう。 ここでも人とは違った専門的な知識を持っていると有利です。 例えば、四国のお遍路さんについての本を作るとしたら、高知出身の人はお遍路について詳しいので、リアリティあふれる記事が書けます。 その地方に住んでいる人にしか解らないことがあるので、意外なことがスキルになります。
アルバイトとして経験を積む
出版社の下請けである編集プロダクションは激務のため、働いている人の入れ替わりが激しいです。 退職しなくても体調を崩す人も多く、急遽担当を変えて本を作ることもあります。 慢性的な人材不足ですが高給は出せないため、アルバイトを募集しています。 そのアルバイトを経験すると編集の仕事を理解できて、自分が激務に耐えられるか解るでしょう。いくら本が好きでも毎日早めに帰宅して、自宅でのんびりしたい人には編集者は向いていません。本の仕上がりによって帰宅時間が左右されることが当たり間なのです。
フリーランスとして編集の仕事をする
色々な出版社で経験を積んで実績が出来てきたらフリーランスとして独立する道もあります。 経験も実績も何も無い人には仕事が来ないので、大手出版社勤務を数年続けて、売れる本を数冊作るなど実績があるなら、人脈も出来てフリーランスとしてやっていけるでしょう。 フリーランスで働くために一番大事なことが、人脈です。 仕事が無ければ編集の仕事は出来ず、営業で仕事を取るのはかなり難しいでしょう。